【⑧子育て相談部】どう守る?わが子の命、親の命~防災講座に参加して~

皆さん、こんにちは。子育て相談部の苅谷です。

 

先日、イーブルなごやで「どう守る、我が子の命、親の命~幼い命、孫の命を守るための防災講座」を聴きました。
講師は、NPO法人孫育て・ニッポン理事長のぼうだあきこさんです。
「母子保健×まちづくり×世代間交流」をテーマに様々な活動をされていて、例えば私が知っていたのは「祖父母手帳」です(昔の育児と今の育児のギャップを埋める本)。

ぼうださんは、東日本大震災で町のほとんどが津波に呑まれてしまった岩手県大槌町と震災前から繋がりがあり、ご自身が現地で被災された訳ではありませんが支援されていたため、話に出てくる震災直後のお話や被災された方の声に臨場感があって聴いていて苦しくなることもありました。
「防災のプロではない」と仰っていましたが、災害ボランティアと長年の子育て世代支援のご経験から、とても具体的なお話でした。その中で、印象的だった部分をシェアします。

1.親の仕事は地域に子どもの顔を売ること

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1)阪神淡路大震災で救助隊に救助されたのは1.7%

残りはどういう内訳だったか?
3割が自力、3割が家族、3割が近隣住民だったそうです。

「3割が近隣住民」をどう捉えるかによりますが、我が家の場合、夫は職場が離れているし、両親や親戚は県外なので3割というご近所さんの存在は大きいのかもと感じました。
だから、近所の人に自分たちの顔を覚えてもらうこと、家族構成を知ってもらうことは大切だと仰っていました。

2) 手をつないで、歩く歩く歩く

未就学児がいて車を持っていると、ついつい車移動が多くなりがちです。
そのため、歩く機会があまりない子ども達が増えているそう。
そのまま小学校に上がると、家と学校までの道は覚えても、それ以外はほんとに近所だけということも。

東日本大震災が起こったとき、小学1・2年生は下校途中の子が多かったそうです。
例えば4月や5月だったら、道をしっかり覚えていなければ迷子になってしまう子もいるかもしれません。
危険な箇所がある場所を通ってしまうかもしれません。

そのため、ぼうださんは「手をつないでとにかく歩く」ことを勧めます。
歩けば人との出会いがある。
歩けば、お役立ちポイント(避難所、給水ポイントなど)がわかる。
歩けば、危険な道(塀、水路、自販機など)がわかる。
小学校に入る前に、できるだけ子どもと一緒に地域を歩くことを勧めていました。

ハザードマップの確認も忘れずに。

3)多世代と繋がろう

講演中、「近所に頼れる人はいますか?」と参加者へ質問が。
私は「同じアパートの、同世代の子どもがいるママさん」と答えました。
ほかに、「通っている保育園」「近所のおばあさん」などの回答が。

私は、自分の答えに何も疑問を持っていなかったのですが、
「乳幼児を複数抱えたママ友同士だけで繋がっていると、災害が起きたときにめちゃくちゃ弱いですよ」と言われハッとしました。
我が家は乳幼児が2人なので夫がいれば1人ずつ見れますが、夫不在時に被災した場合、ママ友がいてもお互い大人に対して子どもが多いので移動に手間取ります。
ママ友がいることはもちろん素敵なのですが、いろんな世代と交流を持った方が良いとのことでした。

ちなみに、高齢者や体力に自信のない方向けのアドバイスは、
「3歳以下の子に優しくしましょう。10年後にあなたを助けてくれるのはその子です」でした。
災害時に中・高生って頼りになるそうです。
でも、いきなり中・高生に親切にしても怪しいでしょ、と(笑)。

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2.避難訓練に参加しよう

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1)被災した保育園園長の声

「子ども達は普段通りに行動した。避難訓練をきちんとしてきて本当に良かった」という声があったそうです。
わが子も保育園ではしていますが、私は・・・。避難訓練、大人になってからしたかな?

会場にいた教育委員会の方によると、名古屋市では各学区で避難訓練しているそうです。
参加されたことのある方がいたらお話を聞いてみたいです。

2)避難所開設訓練

この講座で初めて知りました。避難所を開設する練習があるんです。
これも名古屋市では各学区で行っているそうです。
これに参加しておけば、いざ避難所生活することになった場合にも役立つし、
例えば「授乳室はこうした方が」「液体ミルクの備蓄は?」などママの声を反映できるチャンスとのことです。

子連れでの避難所生活はかなり大変そうなので、車や自宅で自主避難できればいいですが、そうとは限りませんしね。

3)どの段階で避難すべき?

避難に関して、大雨のときなどによく①避難準備情報、②避難勧告、③避難指示と聞いたり目にしたりしますよね。
どの段階で避難した方が良いかご存知ですか?

乳幼児がいる家庭や高齢者など移動に時間がかかる世帯は、①避難準備情報が良いそうです。
そうでなければ②避難勧告で避難。
逃げ遅れが出るのは、③避難指示が出てからの避難だそうです(それじゃあ指示の意味がよくわかりませんが)。

もし①や②で避難して、大きな被害が出なくても「避難訓練」だったと思えば良いと仰っていました。

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3.想像力が大切

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「今ここで被災して、家に帰れますか?」と聞かれ、撃沈しました。
イーブルなごやに行ったのは初めてで、名古屋の中心部の道はさっぱりわかりません。スマホが使えれば帰れるかもしれませんが・・・。

ほかにも「今かばんの中に食べ物・飲み物ありますか?」と聞かれ、50人ほどの参加者で集まったのは
「飴玉数個」「子ども用のおやつのパン」「チョコレート数個」でした。
スマホ・携帯電話の充電器を持っている人は数人、スマホラジオをインストールしている人も数人。
家族の連絡先をメモに控えている人はわずか。
防災講座に参加しているのに(笑)

かくいう私も、恥ずかしながら全然でした。
いつどこでどんな災害が起こるのか、家族が一緒にいないときどうするのか、などいろんなパターンのシミュレーションを家族とできると良いですね。

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4.受講した感想

講演を聞いて「なるほど!地域との関わりが大切!」と強く感じたものの、やっぱりどう関わればいいのか分からないのです。
子ども達と散歩したいけど仕事もある。
ぼうださんオススメの町内会は、気にはなるけどすこ~し抵抗もある。

また、想像力が大事なのも伝わったのですが、めちゃくちゃ乏しい私。
どう鍛えればいいの?皆さんどうされていますか?

という訳で、一度延期になってしまいましたが、子育て相談部で防災をテーマに座談会をまた企画したいと思っています。
ぼうださんの講座では、備えのポイントやあれば便利なものなども紹介してもらったので、そいういった細かいところもシェアできれば^^

ぜひお楽しみに!

 

【参考】NPO法人孫育て・ニッポン

https://www.magosodate-nippon.org/

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