【開催報告】高級茶芸師 Full-san と闘茶!白 vs 黒 冬に効くお茶飲み比べ

⑧中国茶部部長の清水です。

11/12にFull-san(ふるはし ゆきまさ)さんとのお茶飲み比べ会を行いました。

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内容は、清水によるお茶のプチ講座と、ふるさんによる中国茶のお点前です。

中国茶講座では、秋&冬の季節が体に及ぼす作用と、それに対するお茶の効果について話をしました。
季節が体に及ぼす影響と、お茶の作用、お茶の6つの種類とその違いについて、フリップを使ってお話をしましたが、
「イラストがかわいい」「分かりやすい」と、ご好評いただきました。

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お勉強のあとはお茶で一服。

今回は「白牡丹」という白茶と、「雲南七子餅」という黒茶を目の前で淹れていただきました。

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白茶は、茶葉をほんの少しだけ発酵させたお茶です。
白茶自体、全茶葉のうち数%ほどしか作られない珍しいお茶ですが、
その銘柄の一つである「白牡丹」は、白い産毛に覆われた新芽をたくさん含む贅沢なお茶です。
緑茶に似た清々しい苦味と、新芽のような甘い香りが特徴の上品なお茶です。

対して、黒茶はプーアル茶とも呼ばれ、土や炭に似た力強いテイストのお茶です。
癖が強く、緑茶とも紅茶とも異なる味わいは、好き嫌いが分かれますが
脂肪の燃焼を促進したり、ローカフェインであったりと、健康にうれしいお茶です。
香港では、脂っこい点心をつまみながらこのお茶をゆっくり飲み、みんなで集まっておしゃべりするのがおじいちゃんたちの楽しみなんだとか。

どちらのお茶も、1煎目、2煎目……と煎を重ねるごとに、茶葉が開いて味香りやが微妙に変わっていきます。

お茶は、清水がチョイスした、お茶請けのドライフルーツと一緒にいただきました。
エネルギーになるナッツ、体を温める生姜糖やみかんピール、喉の痛みやお通じに効果的な干しリンゴで、秋冬のトラブルを緩和できるといいですね。

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次回は、「春のお茶」として、2/18午後に行う予定です。
内容が固まったらイベントページを作成しますので、しばらくお待ちください。

 

余談ですが、今回参加された方の中に、がん患者のための就労支援を行っている方がいました。

健康な方でも、門戸が狭い昨今です。
ましてや健康面に不安のある方は、就業できる能力があってもそれを発揮できない状態にあります。
一度病気になってしまうと、今までの生活に戻るのが難しくなるというのは、患者や家族にとって大きな不安とストレスとなります。
しかし、あたりまえですが、病気でも生きていかなければならないですし、誰かに必要とされたい気持ちは当然あります。
入所している患者さんに対し、「自分たちのためになること」「社会のためにできること」「自分たちの健康状態でできること」を模索し、
ITによるリモートワークや、抗がん作用のある「黒びわ茶」の製造を行っていらっしゃいます。
一般社団法人がん病後生活向上回復協会

幸い、がんで闘病した知り合いは周りにいないのですが、
育児のためキャリアが中断したのち、再就職に困っているママたちのことは聞き及んでいるので、
突然働けなくなる精神的・金銭的恐怖に対し、シンパシーを感じました。
そして、「病後でも、できることがある」という攻めの姿勢に感動しました。

黒びわ茶は、直接問い合わせのほかAmazonでも購入できます。
Amazon商品ページ『知多半島 黒びわ茶茶葉』
知多市で育った、無農薬のびわの葉を使用しています。
治療のリハビリを兼ねて、手作業で一枚一枚摘み取っているため、大量生産はできません。
流通量は少ないですが、多くの人に知っていただきたいと思い、追記させていただきました。