天の時、地の利、人の和
写真は「蓋碗(がいわん)」と呼ばれる、中国茶を淹れる道具です。
急須にも、そのまま飲める湯呑としても使える便利な道具です。
桃の柄がかわいらしくて、ずいぶん前に衝動買いで購入しました。
蓋碗は、「フタ」、「茶托」、「湯呑」がセットになっています。
湯呑の中に茶葉を入れ、フタをずらした隙間から、茶杯に注いだり直接飲んだりします。
※日本人の感覚からすると、フタの隙間からすするのはお行儀が悪いように思いますが、正しい使い方のひとつです。
これは、中国の伝統思想「天・地・人」になぞらえていると、
今度のイベントでお世話になる、ふるさんから伺いました。
「天地人」で検索すると、大河ドラマの情報がズラッとヒットしてしまうのですが、
もともと中国の思想で
「世界は”天(陽)”と”地(陰)”、そして陰陽がまじりあう”人の世”でできている。」
という、世界の捉え方を意味します。
健康部のあずぴーが指導している、「陰陽五行」と同じルーツです。
そして、「天地人」の思想によれば、物事がうまくいくコツは、天の時(タイミング)、地の利(下準備)、人の和(チームワーク)を合わせること。
今回企画した11/12のお茶会も、
あずぴーによってふるさんに引き合わせてもらったタイミングで、ほぼ骨子が決まり、
その後2回の打ち合わせ&メッセンジャーのチャットで内容を詰めることができました。
うまくいかない時は、何やってもダメだし、
うまくいくと時は、驚くほどツルツル~っと進む。
やはりそういうもんなんですね(笑)
なお、思想家の孟子は、「天時不如地利。地利不如人和」と残しています。
「いくらいいチャンスが巡ってきても、準備不足だったら掴めないし、
準備万端でも、意思統一が図れていないと絶対負けるよね。」
とでも訳しましょうか。
先日の恋活部のブログにも通じます。
「文化を知る」ということは、根底に流れている思想に触れ、物事の捉え方や考え方を学ぶということでもあります。
普段のお茶会ではこんなにガチな話はしていないのですが、
あまりにも感動したのでシェアさせていただきます。