【⑧LP部:活動報告】決算発表の見方を学ぼう 〜ファンダメンタル分析〜
【開催日】
2018年4月
⑧ライフプランニング勉強部:部長の西垣です😊
今回は投資編ということで、ゲストに財務分析について詳しい方をお招きし、
⭐︎決算発表の見方を学ぼう 〜ファンダメンタル分析〜⭐︎
を開催しました。
✴️こんな方に向けて開催しました。
『自分が保有してる株式銘柄の決算発表がされたけど、ど
『決算発表で株価が動いたけど、今後どう判断すればいい
『そもそも財務分析ってどうやるの??』
1️⃣会社の規模を測る物差しを作ってみよう❗️
『あなたの働いている会社の時価総額・売上高は答えられますか??』
講師の方からまずこの質問。
皆さんは答えられますか??
なぜコレが大事かというと、
【会社の規模を見る基準の物差しを作る為】です。
自分の会社と他社を比較することで、その会社の規模を知る事ができます。
【時価総額】株価×発行済み株式数
※会社の規模を見る指標。また、会社の経営権を得る為の数字であり、簡単に言うと会社がいくらで買えるかと言う意味にもなる。
ちなみに、
『世界で時価総額が1番大きい会社ってどこだと思いますか??』
答えは⬇︎。
【アップル】なんですねー😊
(時価総額8,510億ドル:1$=100円の場合約85兆円❗️)
ちなみにトヨタ自動車は約2兆円(36位)ですが、こうして見ると規模の違いがわかりますね。
<世界時価総額ランキング>
http://www.180.co.jp/world_etf_adr/adr/ranking.htm
2️⃣会社四季報を見てみよう❗️
財務を見る上で便利なのが会社四季報です😊
※会社四季報とは、1年に4回(季節ごとに)刊行される企業の財務等が掲載されている出版物のこと。
今回は資生堂を例に見ていきました。
ちなみに資生堂の5年:週足チャートです。
2017年1月に3,000円程だった株価が現在では倍以上の6,925円に❗️
この1年で一体何があったのでしょうか??
会社四季報を見てみます。
<SBI証券:四季報:財務指標>
まず最低限見るべき財務指標は⬇︎の3つです。
①時価総額:会社の規模を測る指標
②売上高:1年間の本業で得た収益
③営業利益:本業で稼いだ利益
大切な事は3年間の推移(増減率)を見る事。
【2016年➡︎2017年➡︎2018年(予想)】※12月決算
・売上高:8,503億円➡︎1兆50億円(+18%)➡︎1兆500億円(+4%)
・営業利益:367億円➡︎804億円(+119%)➡︎880億円(+9%)
・当期純利益:321億円➡︎227億円(-30%)➡︎550億円(+142%)
はてさて、この推移でどうして2017年から株価が急上昇したのでしょうか??
1つずつ紐解いて見ていきましょう。
3️⃣決算資料を見てみよう❗️
四季報の業績情報をより詳しく掘り下げる資料として、企業が公開している決算資料があります。
まずは資生堂の決算短信:損益計算書を見てみます。
<資生堂HP:2018年度12月期決算短信より>
『そもそも営業利益と経常利益の違いって何??』
という事から説明します。
【営業利益】=売上高-売上原価-販管費
※本業で稼いだ利益のこと。
【経常利益】=営業利益+営業外収益-営業外費用
※本業による損益である営業利益に、本業以外の損益を加えて算出した利益のこと。
さてさて、気になるところは2016年➡︎2017年で
営業利益は+119%、経常利益は+116%で倍以上伸びているという点。
コレは別の資料で見ると、
【コスト構造が大きく変わり、営業利益率が大幅に向上した】
という点がわかりました。
(資生堂HP:2017年度12月期決算説明資料)
※営業利益:4.3%➡︎8.0%へ大幅に改善。
大切なのは【営業利益の伸び率】。
また、2016年➡︎2017年において
・営業利益:367億円➡︎804億円(+119%)
・当期純利益:321億円➡︎227億円(-30%)
となっていて
『営業利益が倍以上になってるのに当期純利益がマイナスになってるのはどうして??』
という疑問が出てきますね。
コレは、特別損失の中の減損損失709億円が2016年と比べて増えている事がわかります。
コレは、米国子会社ののれんを評価損した為との事。
当然2018年予想にはこの項目は関係ないので、2017年➡︎2018年(予想)において
227億円(-30%)➡︎550億円(+142%)
となるわけですね。
(特に大きなマイナス要因としては評価されない訳です。)
株価の動きの理由が財務分析で分かってくると面白いです😊
✳️まとめ
講師の方からは色んな事を教えてもらえましたが、ダイジなのは⬇︎の1つだけです。
【1つの企業をとことん分析する事】
そして、どうやってとことん分析するのかというと⬇︎をレベル分けしてみました。
✴️財務分析のレベル分け
①初級:四季報を見る。(3年間の各種数字の増減率を見る。)
②中級:会社HPより決算資料を見る。(損益計算書等を見る。)
③上級:有価証券報告書を見る。(200ページくらいあります。)
まずは①四季報(初級)➡︎②決算資料(中級)までが見れるようになると良いですね✨
色んな銘柄を売ったり買ったりという投資手法もありますが、やはり1番良いと言われるのが長期投資。
ただ、財務情報を何も知らず長期投資をするというのは危険です。
長くその企業に投資する為に、投資先の会社をとことん分析して応援したくなるかどうかがダイジだと思いました。
さて、あなたが1番応援したい会社はどこですか??
【あなたが今働いている会社】ではないでしょうか??
まずは自分の働いている会社をとことん財務分析するところからスタートしてみると面白いんじゃないかと思いました😊
以上です。
最後までお読み頂きありがとうございました。
⑧ライフプランニング勉強部:部長:西垣 直人
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