【🐝第72回マルハチ会】AI時代を生き抜くキャリア形成~これから15年じゃ仕事はなくならないが、「働く」価値観は大きく変わる~

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【開催日】

2020年1月

 

マルハチ会:代表の西垣です😊

 

2020年最初の企画は、昨年2019年7月にマルハチ会の8周年記念イベントでお越し頂いた

雇用ジャーナリスト、キャリアとマネジメントのカリスマ

<海老原 嗣生 氏>の講演会イベント❗️

 

今回もお陰様で社会人・学生を合わせて約120名もの方にご参加頂きました。

 

 

✏️テーマ

AI時代を生き抜くキャリア形成

~これから15年じゃ仕事はなくならないが、「働く」価値観は大きく変わる~

 

『AIに仕事が奪われる❗️』

メディアの情報では、こんな事が言われる事があります。

しかし、コレは本当に正しいのでしょうか??

僕達の働き方は、実際にどう変化して何が必要になるのか??

 

この問題に対し、

雇用研究とキャリア理論はプロ中のプロ、

AIに関しても徹底的に取材をされている海老原さんより、世間で言われているAIの話をバッサリ切りながら

【働く価値観の変化】

について、お話を頂きました。

 

 

【講師紹介】海老原 嗣生 氏

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・雇用ジャーナリスト
・人材・経営誌『HRmics』編集長
・ニッチモ代表取締役
・リクルートキャリア社フェロー(特別研究員)。

 

1964年、東京生まれ。
大手メーカーを経て、リクルート人材センター入社。
新規事業の企画・推進、人事制度設計等に携わる。
その後、リクルートワークス研究所にて人材マネジメント雑誌『Works』編集長に。
2008年、人事コンサルティング会社「ニッチモ」を立ち上げる。
『エンゼルバンク――ドラゴン桜外伝』の主人公、海老沢康生のモデル。

 

 

 

1️⃣本音で語る仕事の社会的評価

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まずはアイスブレイク。

【税理士・弁護士・行政書士・ラーメン屋】

この中で、『凄い』『偉い』と思われるのはどれですか??

 

参加者への質問では、

『もしあなたの娘さんが結婚相手を連れてきたら、弁護士とラーメン屋さんではどちらが安心しますか??』

なんて事も。

こう考えると、リアルでわかりやすいんですよね。

 

そう、一般的には弁護士さん方が印象が良いケースが多いです。

 

何故そう考えるかと言うと、

①なるのが難しいから。

②(平均的な)年収が高いから。

 

つまり、現在の職業観は

「入職難易度」と「収入」に大きく左右されている。

という事です。

 

しかし実際は、

楽しくてやりがいがあって毎日発見が多々あってかつ儲かっている、大繁盛店のラーメン屋さん。

毎日同じ仕事で定型的な仕事で思ったより給料も高くない、士業の方。

なんて例も。

 

本当にすごいのは大繁盛店を経営するラーメン屋さんなのに、世俗的な価値観にとらわれ、多くの人は真実が見えない。

 

【職業ではなく、頑張って努力と挑戦を続け、成功をつかむ人が凄い。】

 

そんな未来がくるのかもと、海老原さんはお話されていました。

 

 

 

2️⃣AIの仕事でなくなる仕事とは?

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①これから15年後、AIの進化でどんな仕事がなくなると思いますか?

②そんな時代を生き抜くために、どんな能力をつければいいと思いますか?

 

テーブル内で話しながら、この問題について考えていく。

 

ココでは、

・人工翻訳、長足の進歩

・機械学習とディープラーニング

・これからのAI進化の3段階

についてお話頂きました。

 

AIの進化をタイムスパンで考えると、以下のようになるそうです。

 

①2045年:特化型AI

・コンピュータ内で完結できる仕事は減少する。

➡︎知的単純労働

・細々とした物理的作業は残るが、【すき間労働化】。

➡︎他業務細切れ型肉体労働

・対人折衝やクリエイティブな仕事は残る。

➡︎一般的ホワイトカラー業務、クリエイティブワーク

 

②2045年~2100年:全能アーキテクチャ

・多彩な作業が可能となり、単純労働が激減。

➡︎他業務細切れ肉体労働

・対人、創造の要点がAI化され【すき間労働化】。

➡︎一般的ホワイトカラー業務、クリエイティブワーク

 

③2100年:全能エミュレーション

・分子生物学、ヒト・コネクトーム

➡︎シンギュラリティ、雇用崩壊、ベーシックインカム

 

【世間で煽られている、「仕事が無くなる」・「ベーシックインカムが導入される」なんて話は2100年以降。その前に大事な事は、すき間労働化が起こるという事。】

 

きちんとタイムスパンを学んでから考えていかなくちゃいけないですね。

 

 

 

3️⃣価値観の逆転

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2️⃣のお話で、

・知的熟練労働こそ価値が減り、単純労働は結構残る。

という事がわかりました。

 

では、仕事の価値観はどう変わっていくのでしょうか?

 

例えば、現在の価値観から考えると、

 

<配達の仕事>

・大型免許を取得しているトラック運転手➡︎自動化が容易。

・普通免許しか持たない配達員➡︎自動化が難しい。

という違いがあります。

 

<営業の仕事>

マーケッター➡︎定型的数理分析・パソコン内作業主➡︎AI化容易。

営業➡︎対人折衝主・物理的作業あり➡︎AI化難。

 

【逃げ込み先の仕事が消滅する。】

※とりあえず学校通って資格を取ろうは要注意❗️

『営業は辛い。勉強してマーケティングを学ぼう。』➡︎❌

『庶務の仕事じゃなく、資格を取って給与計算を。』➡︎❌

 

 

4️⃣「すき間労働化」と働き方の変化

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20年後の仕事の変化 (特化型AIの完成期)を考えると、まだ多彩な仕事の自動化はできない。

 

そこで変化するのは、

・PC内で完結する「知的技能職」➡︎消失する。

・物理的、対人、創造的業務➡︎すき間労働化する。

という現象。

 

❓すき間労働化とは

1人が7~10の作業をしている仕事は、全部AI化は無理。

投資価値のある難作業に絞って自動化を進める。

それにより、素人でも一流の人と同じ成果を上げることが出来る。

 

上記の事が起こる場合、

・楽な仕事で給与待遇がアップする。

・その代わり、仕事の成長機会は消失する。

 

海老原さんから、参加者全員にこんな質問が。

 

『そこそこの仕事でプライベートを充実させるか、難しい仕事にチャレンジし続けて高い年収を貰うか、どちらを選びますか?』

 

結果、会場120名は【半々】という事に。

もちろん、どちらの生き方もオッケー。

 

【仕事と結婚して年収を上げるか、ラクになってプライベートを充実させるか、働き方を選択する世の中になる。】

 

 

 

5️⃣すき間労働社会の歩き方

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【職務別に見た年収と働き方の変化】

 

・誰でもできる簡単な作業のみ

※年収ゾーン:200万円~300万円➡︎300万円~400万円

 

・AIに使われる営業 (AIの指示に従う)

※年収ゾーン:300万円~500万円➡︎400万円~600万円

 

・AIを使いこなす営業 (AIの活用で大きな提案)

※年収ゾーン:400万円~700万円➡︎500万円~800万円以上

 

海老原さんから上記のようなお話がありましたが、皆さんはいかがですか??

 

【簡単な作業のみ行き来がしやすくなり、年収は上がる。】

※それ以外は、AIに使われるかAIを使いこなしてもっと高いレベルの仕事を目指すかで、年収ゾーンは変わる。

 

 

6️⃣必要な能力と教育

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『AI万能時代でも変わらず必要な性格とは?』

 

1番気になるテーマですね

海老原さんは、以下のように仰っていました。

 

①協調性

仲間とうまくやれない人は、どの職場でもやっていけない。

 

②真面目さ

AIの指示を無視したり怠けたりする人はうまくいかない。

 

③外向性

対人折衝を志向する性格はますます重要になる。

 

④対人感受性・自己統制力

リーダーになる為には、相手の気持ちを理解して輪を取り持つ事が必要。

(戦略や指示はAIが行うから不要。)

 

⑤粘り強さ

AIの指示で納得せず、さらに上を考える事は変わらず重要。

 

【AI全盛期になっても必要とされる力は、実は今の時代とほとんど変わらない。】

 

 

 

7️⃣タテの価値観からヨコの価値観へ

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【資格や専門知識を目的にする人は❌】

 

3️⃣での、『逃げ込み先の仕事は無くなる』と繋がるお話です。

 

・資格を取ってラクをしたい。➡︎❌

・やりたい事(目的)の為に資格を取る。➡︎⭕️

 

一例として、カンペ演劇のお話がありました。

役者の仕事の本質は『いかに演ずるか』なのに、

実際には、『8割が台本の暗記』に費やされている。

そこで【台本をカンペ】にしてしまって、役者を本質の仕事(演技)に全力投球させる。

実際にあった一例です。

 

『AIによる熟練不要社会も、コレと同じではないか?』

資格取得が難しいのであれば、知的熟練はAIに任せられる。

では、

『仕事を通して何がしたいか?』

コレが本質なのである。

 

つまり、価値観は「タテ」ではなく「ヨコ」に並ぶ社会に。

 

<タテ型社会>

難易度順に資格ランクが決まり、年収も概ね比例する。

 

<ヨコ型社会>

資格取得よりも、目的を持って頑張った人が評価されて年収も上がる。

 

海老原さんが最後に1番強調されていた言葉が⬇︎です。

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何になりたいか?➡︎❌

何をやりたいか?➡︎⭕️

 

『あなたは今の仕事で何がやりたいのですか?』

本質はココに帰着するんだなぁと、改めて教えて頂きました。

 

つまりは、海老原さんの

【クランボルツに学ぶ夢のあきらめ方】

にも書かれている⬇︎がキャリアを考える基本であり、王道なのかなと感じました。

 

【夢の種が手に入る5つの習慣】

『まずはこだわりを捨てて新たな機会を増やす❗️夢はいつだって見つかるから。』

 

①好奇心

新しい事へ興味・関心を持つ力

※好奇心ばかりに走ると、それは全て中途半端なつまみ食いで終わる

 

②冒険心

「面白そうだな」と思う事に向かって「いっちょやってみようか」と踏み出す力

 

③楽観性

うまくいかないと「持続」が困難なので、多少の不安や不満を受け流す力

 

④持続性

1つの種を拾ったら、しっかりそれに向かい頑張って納得いくまでやってみる力

 

⑤柔軟性

柔らかく、他人の意見や新たな視点などを受け入れ続ける力

※テングにならない事

 

 

 

セミナーの内容は以上です。

 

終了後は懇親会で、参加者と楽しく交流と感想をシェア。

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海老原さんから

【2019年:集客貢献ランキング表彰】

なんて素敵な賞品付きの嬉しいサプライズも頂きました。

 

しかし、タダでは賞品はもらえない。

海老原さんが用意して下さった、ロシアン激辛・激酸のものを受賞者全員で食べて誰がくらったのかを当てるゲームを。

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さすが海老原さん、手加減無しのお味でした(笑)

こうやって参加者の方を最後まで楽しませるのも、海老原さんの素敵な性格です。

 

つまりはこういう生き方が、AI社会でも生き抜いていけるのでしょうね。(笑)

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これからも皆さんと一緒に、海老原さんからの面白い学びを共有していきたいと思います。

 

長文でしたが、最後までお読み頂きありがとうございました。

 

マルハチ会 代表:西垣 直人

 

 

マルハチ会にご興味のある方は、⬇︎Facebookグループページより参加リクエストを。

https://www.facebook.com/groups/194983407248443/

 

 

海老原嗣生さんから名古屋で学びたいという方は、⬇︎Facebookグループページより参加リクエストを。

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