【第16回⑧LP部:活動報告:】⭐️介護編⭐️20代〜30代のうちから知っておきたい親の介護・相続の話

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【開催日】

2017年6月

 

⑧ライフプランニング勉強部:部長の西垣です。^ ^

 

今回は20代〜30代の方にこそ共有したい、

⭐️親の介護・相続についての基本的な情報共有と意見交換⭐️

を開催しました。

 

『えっ⁉️介護・相続って親が考える事じゃないの❓』

『何で20代〜30代で介護・相続の事を知っておくといいの❓』

という方、⬇︎を読むとその意味がわかりますよ。^ ^

 

ちなみに、今回皆さんにプレゼントした参考資料です。

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【前半】介護編

 

1️⃣『介護離職者って日本でどれくらいいるの??』

厚生労働省の雇用動向調査によると、2013年に「介護・看護」を理由に離職した人は約9.3万人です。

男性は約2.3万人、女性は約7.1万人と女性のほうが多くなっています。

年代別に「介護離職」の割合をみると、男性は「55~59歳」、女性は「45~49歳」で最も高くなっています。

また、介護休業を取得した雇用保険の被保険者(65歳未満の一般被保険者)は原則、「介護休業給付金」を受給できます。

給付額は原則として、休業開始前の給与水準の40%です。

ただし、休業中に給与(介護休業の期間を対象とする分)が支払われた場合、給付金は減額・または不支給となる場合もあります。

<参考サイト:生命保険文化センター>

http://www.jili.or.jp/lifeplan/lifesecurity/nursing/16.html

 

 

2️⃣『介護する人って家族の誰が多いの??』

実際に介護が必要になった場合、<同居者:61.6%>がその介護に従事します。

<内訳>配偶者:26.2%・子:21.8%・子の配偶者:11.2%

 

ただ最近では核家族化や少子化で親と同居する子ども世帯も減ってきたので、今後もこれが継続するのは不確かなところですね💧

というか、共働きが当たり前にもなっている現代で親の面倒を観れる世帯って今後どれだけあるのでしょうか??

 

 

3️⃣『公的介護保険制度の仕組みって何??』

40歳以上になると、【介護保険料】というものがお給料から引かれ始めます。

年収にもよりますが、大体5,000円程/月々が多いです。

(年々介護保険料は値上がりしてますが。)

 

そしてこの介護保険料はどんなメリットがあるかと言うと、

【要支援1~要介護5の介護状態になった時、在宅サービスが1割(所得によっては2割)の自己負担で受ける事ができます。】

(2015年8月から、65歳以上で合計所得金額が160万円(単身で年金収入のみで280万円)以上の方は2割負担となりました。)

 

支給限度額と自己負担額については、⬇︎を参照に。

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ちなみに介護保険の総費用は

平成24年度:8.8兆円➡︎H37年推計:18兆円(約2倍)

になると予想されています。

今後もこの制度がどこまで維持できるのか疑問なところですね💧

 

また、参加者から

『介護状態を調べに行く調査員は今足りなくて、有資格者のパートを凄く募集してるんだよー。』

と言う意見も頂き、調査員のリアルな現状も知る事ができました。

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4️⃣『介護で実際にかかるお金っていくら??(在宅・施設)』

 

<在宅のケース>(一定以上所得者:2割負担)

脳梗塞で倒れて右半身の麻痺と軽度の言語障害が残り要介護3と認定される。

その後、自宅で介護保険サービスを利用しそれ以外の時間は家族で介護。

 

【自己負担額の目安】

・利用開始月の費用:109,122円

・以後の月額費用:69,122円

 

【家族の介護時間】

・平日の午前中&夜全て

・土日全て

⬆︎働きながらは無理。土日も全て介護で潰れる💧

(2️⃣の家族の負担者、特に女性が多いですね…。)

 

また、参加者から現在おばあちゃんが要介護状態で介護サービスを受けているという中で、

『1回の介護サービスって45分だけだからあっという間だよ。』

というリアルな意見を頂きました。

結局、公的介護保険サービスを使っても自己負担額は減りますが家族で介護する時間の方が圧倒的に長い訳ですね💧

 

 

<介護付き有料老人ホームのケース>(一般:1割負担)

もともと白内障と関節リウマチの既往症があり、夫と他界した事をきっかけに1人暮らしを続ける事に困難と不安を感じていた事から介護付き有料老人ホームに入居。

入居時は要介護4の状態であった。

 

【自己負担額の目安】

・利用開始月の費用:2,067,780円

・以後の月額費用:205,780円

 

【家族の介護時間】

なし。

 

『いざとなったら老人ホームに入る❗️(入ってもらう❗️)』

よく聞く声ですが、実際にいくらかかるかを知っていますか??

特に大きく経済的ダメージになるのが、

【毎月約20万円の出費が死ぬまで継続する】という事。

 

現在の65歳以上夫婦の平均年金収入が

【大体20万円〜30万円/月々】なので、年金収入がほとんど施設費用で吹き飛びます。

という事は、残された片方は生活費がありません💧

施設に入るという事はどういう経済的負担があるのか、知っておくといいですね。

 

 

5️⃣介護への対策

介護期間はいつまで続くかわからない、

【終わりのないマラソンのようなもの】とよく言われます。

10年以上続くケースも少なくはありません。

それに対策を打つとしたら何が効果的かと言うと、

【終身年金】です。

(預貯金で対策を打つ場合、介護期間が長期になった場合対応できなくなります。)

 

例えば

『要介護2以上になった時、毎月5万円の終身年金が受け取れるようにするにはいくらの保険料になる??』

という一例でいくと。

<60歳例>

・男性:約10,000円/月払  (終身払)

・女性:約15,000円/月払   (終身払)

となります。

 

つまり、

【毎月10,000円〜15,000円を一生涯掛け捨てていく。】

事でやっと毎月5万円の終身介護年金が作れる訳です。

このようなものがあると、少しでも家族への負担は減るかもしれませんね。

 

また、テーマにもある

『何で20代〜30代から親の介護について知っておくといいの❓』

という答えは⬇︎です。

 

 

①親がまだ若い世代(50代〜60代)で介護保険の有利な対策を打つことができる。

保険は若い方が保険料は安く、健康状態も良い状態が多いので条件付や謝絶になることなく保険に加入することが出来る。

『保険で対策を打ちたいが、そもそも健康状態が悪く保険に入れない。』

というケースは高齢の方で結構あります。

必要性があるかどうかを知るだけでも、早めに情報を知るきっかけが作れると良いですね。^ ^

 

 

②親がまだ若い内に介護の話し合いをする事ができる。

人間は年を取るほど頑固になり、人の話を聞かなくなると言われます。

もちろんその人の性格にもよると思いますが、実は親も介護については不安に思っているケースが大半です。

(統計では自分の介護に関しては9割の人が不安に思っているそうです。)

介護状態になってから話し合うのではなく、

介護状態になる前に話し合い合意形成をしておく。

これが大事ですね。^ ^

 

 

③自分自身の保険で、終身年金で受け取れる年金保険に加入しているか若い時にチェックできる。

そもそも介護保険で10,000円以上を一生涯掛け捨てるなんて、本当はもったいのではないでしょうか??

実は若い時から

【終身年金で受け取れる年金保険】に加入していれば、満期後の年金は体が元気なうちは好きに使い、介護が必要になったら介護費用に充てる一石二鳥の対策ができます。

つまり、今の保険の内容次第で将来の介護対策までできてしまうという事です。

理想で言うと、

【1人20万円の終身年金(公的年金を含む)】

を作る事が出来れば、老後から一生涯生きていくのと介護で施設に入るとしても安泰と言える目安になるのではないでしょうか??

きちんとした保険に入っておく事は一生涯を考えてとても大切な事ですね。^ ^

 

 

以上です。

 

【相続編】については⬇︎をご一読下さい。^ ^

http://maru8-kai.net/2017/07/01/

 

最後までお読み頂きありがとうございました。

 

 

 

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