【🌍⑧外国人交流部:活動報告】zoomで世界制覇!〜🇿🇦南アフリカ編〜
【開催日】
2021年4月
🌍⑧外国人交流部:代理部長の西垣です。
コロナの影響は続いてますが、2021年に入り
【zoomで世界制覇!】という目標を立て、イベント開催をしています。
【第8回目の国は、🇿🇦南アフリカ共和国】
👫ゲスト紹介
・伴 優香子 さん
・ブンツ・マジャジャ さん
1940年代後半に法制化され,以来継続されたアパルトヘイト(人種隔離)政策。
1991年には関連法が全廃され,1994年4月には,南ア史上初めて黒人を含む全人種が参加した制憲議会選挙及び州議会選挙が実施されて完全撤廃された。
と、このように言われていますが、実際のところ現地で生まれ育った方はどんなお気持ちなのでしょうか?
ゲストのお2人が住んでいるヨハネスブルクは南アフリカ最大都市でありながら
『世界一治安の悪い犯罪多発都市』なんて事が言われている地域です。
実際に住んでいる方の感覚はどうなのでしょうか?
お2人から南アフリカのリアルな情報、文化、歴史のお話を聞かせて頂き、参加者からも質問を頂きながら活発な国際交流をしました。
【ゲスト紹介】
まずは、伴さんより
【🇿🇦南アフリカ オンラインツアー】と題して、基本情報、グルメ・観光情報、現地の生活などをわかりやすく教えて頂きました。
1️⃣グルメ・現地のマーケット
『とにかく肉!肉をよく食べる!』とのお話で、現地のオススメ料理も教えて頂きました。
それが、南アフリカ名物【Braai】です。
迫力のある料理ですねー!
コロナが落ち着いたら、是非現地で食べてみたいと思いました🍖
2️⃣実際の生活について
『世界一治安の悪い犯罪多発都市!』なんて言われていますが、外務省の海外安全情報によると、実は他のアフリカ諸国よりも危険度は低いです。
実際に発表されているデータを元に教えて頂きました。
ちなみに治安を比べる事は凄く難しい事で、地域によっても違いますし、自分の属性(性別や人種)によっても異なります。
あくまでも外務省の指標を比べると、『凶悪都市』のイメージとは乖離があるというお話でした。
メディアやYouTubeで流れている情報に惑わされてはいけませんね。
3️⃣格差について
アパルトヘイト(人種隔離政策)の影響は今でも残っているそうです。
航空写真でわかりやすく教えて頂きましたが、広い庭やプール付きの家がある富裕層のエリアとスラムが、道を挟んで隣り合わせになっています。
今は富裕層のエリアにも他の人種の人も住んでいますが、貧困エリアはほぼ100%黒人との事です。
アパルトヘイト時代の黒人専用居住区を【タウンシップ】と呼ぶそうです。
ビックリしたのが失業率❗️
男性で60%・女性で80%なんて言われているそうです。
(もちろん、地域差はあると思います。)
南アフリカ人のブンツさんからも、現地の事を熱心に教えて頂けました。
また、英雄と呼ばれているネルソン・マンデラ 氏についてもお話を頂き国内でも意見が分かれるようですが、こちらは政治的な話に触れるので割愛します。
旅行に行くだけではわからない事が多いですが、現地の方からリアルなお話が聞けるのがこのイベントの良いところだと思います。
🇯🇵日本について
『日本の良いところと悪いところを教えて下さい!』
僕からの定番の質問になりました😊
たくさん答えて頂きましたが、特に印象的だったのが
『日本では自殺が多い。』という言葉でした。
あー、こんな事が南アフリカにも伝わっていてイメージついてるんだなぁと感じました。
ちなみに、『僕は自殺しませんよ。』とは答えておきました。(笑)
【参加者からの感想】
・南アフリカ名物【Braai】は死ぬまでに一度、現地で食べてみたいと思った。
・失業率の高さにビックリした。
・アパルトヘイトの影響がまだまだ残っていて、タウンシップの生活が過酷なことがわかった。
・日本人が自殺が多いという情報が南アフリカにまで知れ渡っているのはビックリした。
・日本の治安の良さはやっぱり良いなと再認識した。
・プライベートになると時間を守る感覚がかなり希薄になる事。
・他のアフリカの国に行くのにビビる感覚がある事。
・ルイボスティが南アフリカがオリジンだった事。
・南アフリカの治安がアフリカ圏でもかなりいいこと。
・危険を避けるのにエリアを知ることの大切さ。
・アパルトヘイトの影響により、格差が目に見えてわかること。
・タウンシップの生活自体を改善することの難しさ。生活向上の機会を得ることの難しさ。
・失業率がどの分類に属するかでかなり違うこと。女性の失業率の高さに、女性の地位の低さがあるように感じられた。
・教育の機会が、お金の有無によって決まること。
・ブンツさんに日本に対する考察。「豊かさ」の裏にある「生きづらさ」有るのではという指摘。
・自然と動物のイメージが濃かったですが、大都市やキャッシュレスでの生活というのが浸透しているというのも印象的でした。
・自分の目で、南アフリカを見たい、特にタウンシップ。
南アフリカは仕事で何度も訪れ、行くたびに好きになっていく、個人的にとても思い入れのある国です。
失業率や貧富の格差、人種での違いなど…とくにタウンシップはいつも運転しながら高速道路から見ていたものの、なかなか現地の仲間には背景まで聞けず、ずっと引っかかっていた事で、今回知る事ができ、ありがたかったです。
そして、改めて教育や機会の格差について、また教育のあり方についても考えるきっかけを頂きました。
ルイボスティーや野生のペンギンは全然イメージなく、家にあるルイボスティーを見たら、原産国名:南アフリカ共和国、とありなんだか感動しました。(笑)
アパルトヘイトがもたらした格差の大きさが今もなお改善が難しいこと、背景や現在の状況を教えて頂きよく理解できました。
自分が手にしている自由のありがたみをとても感じました。
コロナが明けたら、教えて頂いた街歩きの注意点を守りながら、Braai食べたりペンギン見に行きたくなりました!
アパルトヘイトの時代、高校生のデモが武力弾圧される様子や多くの政治犯が牢獄で暴行され殺される報道、世界的に批判されオリンピック出場を拒否された南アフリカ人のアスリート、そしてマンデラ氏の自宅軟禁からの解放などつぶさに見てきました。
若い多感な時期にそういう不平等な状況を目の当たりにして、相当なショックを受けました。
そして、ネルソンマンデラ氏の解放と大統領就任で南アフリカが期待していた通りに変わらなかったことにずっとモヤモヤしていました。
そして今日、また更に丁寧に説明していただいて、あの時代を目撃し、年を重ねた者として、彼を批判するブンツさんも伴さんもそのことをニュートラルに本当に真摯に解説していただいたことをとても感謝しています。
南アフリカ人のすべての方たちの幸福を願わずにいられません。
以上です。
最後までお読み頂きありがとうございました。
🌍⑧外国人交流部 部長:西垣 直人
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🌍⑧外国人交流部